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水道の鉛製給水管とは?国が「布設替えの手引き」改定へ|わが家の給水管を確かめる方法と家庭でできること

公開日:2026.10.14 | AQUAJAPAN(カニエJAPAN株式会社)

給水管の取り替えのイメージ

国土交通省が2026年8月、「鉛製給水管の布設替えに関する手引き」の改定に向けた検討を始めました。古い住宅などに残っていることがある鉛製給水管とは何か、暮らしへの影響、自宅の給水管を確かめる方法や朝一番の水の使い方など、家庭でできることを水道局の公式情報をもとに整理します。

この記事は、2026年10月時点の情報をもとにしています。給水管の状況や助成制度はお住まいの地域によって異なりますので、くわしくは各自治体・水道局の公式情報をご確認ください。

2026年8月、国が鉛製給水管の「布設替えの手引き」改定に着手

2026年8月19日、国土交通省は「鉛製給水管の布設替えに関する手引き」を改定するための検討会を開くと発表しました。この手引きは2012年(平成24年)3月にまとめられたもので、水道事業者が鉛製の給水管を取り替えていく際の参考とされてきました。

国はこれに先立つ2026年1月30日に「鉛製給水管の解消に向けた対応方針」を取りまとめていて、今回の手引きの改定もその取り組みの一つです。主な流れを表にまとめました。

時期主なできごと
2026年1月30日国土交通省が「鉛製給水管の解消に向けた対応方針」を取りまとめ。広報の強化、都道府県ごとの残存件数の見える化、手引きの改定などが盛り込まれました
2026年3月26日全国の水道事業者が鉛製給水管の利用を停止した時期の一覧を取りまとめ、公表
2026年8月19日手引きの改定に向けた検討会の開催を発表
2026年8月21日第1回の検討会(手引き改定の方向性などについて)

対応方針の資料によると、鉛製給水管の解消件数は直近5年の平均で年10.6万件です。国はこれを年15万件のペースに引き上げることを目標に掲げ、鉛製給水管が残っている水道事業者の更新計画の策定率も、2024年3月時点の35%から100%にすることを目指しています。

鉛製給水管とは?どこに使われているの?

給水管とは、道路の下を通る水道管(配水管)から分かれて、各家庭の蛇口まで水を届ける管のことです。鉛は加工しやすく、さびにくいことから、かつては給水管の材料として全国で使われていました。

項目内容
使われていた時期国土交通省によると、近代水道の創設期から1980年代後半まで全国的に使われていました。使用をやめた時期は水道事業者によって異なり、たとえば秋田市では1985年(昭和60年)ごろまで、柏市では1990年度(平成2年度)まで使われていたと案内されています
使われている場所道路の配水管から分かれて、水道メーターのまわりまでの部分に残っていることがあります(秋田市・柏市の案内より)。どこに残っているかは地域や建物によって異なります
水質基準水道水の鉛の基準は「1リットルあたり0.01ミリグラム以下」で、2003年(平成15年)4月に、それまでより厳しい値に改められました
注意が必要な理由水道管の中に長い時間とどまった水には、鉛製の給水管からごくわずかに鉛が溶け出すことがあると、各地の水道局が案内しています

国は2004年の「水道ビジョン」で、鉛製給水管をできるだけ早くゼロにする目標を掲げました。残っている数は減ってきていますが、減るペースがゆるやかになっていることから、今回の対応方針が取りまとめられました。

暮らしへの影響は?まずは落ち着いて確認を

水道水は、水道法にもとづく水質基準を満たすように管理されています。秋田市上下水道局や鹿児島市水道局は、鉛製の給水管が残っていても、ふだんどおりに使っている分には問題はないと案内しています。

一方で、朝一番や旅行などで長く家を空けたあとは、水が管の中に長い時間とどまっているため、念のため最初に出る水の使い方に気をつけるよう呼びかけられています。いきなり大がかりな工事を考えるよりも、まずは「わが家の給水管がどうなっているか」を知ることから始めるのがおすすめです。

水道水の安全を守るしくみについては、コラム「水道水の塩素はなぜ入っている?」でもご紹介しています。

鉛製給水管が気になるとき、家庭でできること

各地の水道局の案内をもとに、ご家庭でできることを表にまとめました。

できること具体的な内容
水道局に問い合わせる水道局は給水装置の記録(図面や台帳)をもとに、鉛製の給水管が使われているかを調べられる場合があります。検針票や「使用水量のお知らせ」に書かれたお客さま番号などを手元に用意しておくとスムーズです。古い建物では記録が残っていないこともあります。鉛管と取り替え後の管の写真は、静岡市のページで見られます
朝一番・長く留守にしたあとの水最初に出る水を、バケツ1杯程度(およそ10リットル)は飲み水や料理以外に使います。洗濯や植木の水やりなどに使えば、むだになりません
助成制度を確認する取り替え工事に助成をしている自治体があります。たとえば名古屋市上下水道局では、宅地内に残る鉛製給水管を取り替える工事への助成制度があり、2026年度は2026年4月1日から受け付けています(名古屋市指定の工事店が代理で申請。建て替えに伴う工事は対象外など、条件があります)
建て替え・リフォームの機会に取り替える国は、家の建て替えなどの機会に鉛製給水管を取り替えるよう、水道事業者や住宅関係の団体に協力を求めています。工事を考えるときは、給水管の材質もあわせて確認しましょう
不審な訪問販売に注意「水道局から来た」などと名乗って浄水器などを売り込む訪問販売に注意しましょう。秋田市上下水道局は、上下水道局が浄水器の販売やあっせんをすることはないと案内しています。気になるときは、お住まいの水道局に直接確認すると安心です

なお、秋田市上下水道局の案内では、配水管から分かれたところから蛇口までの給水装置(水道メーターを除く)はお客さまの財産とされています。どこまでを誰が取り替えるのか、費用の負担はどうなるのかは水道事業者によって異なるため、まずはお住まいの水道局に相談してみてください。

配管工事を考えるときは、給水管を見直すよい機会

家じゅうの水まわりに関わる工事は、ふだん目にすることのない給水管の状態を確かめるきっかけにもなります。たとえば、水道メーターの近くで家全体の水をまとめて浄水する「セントラル浄水器 WelQua」も、給水管に設置する機器です。

ただし、鉛製給水管への対応は、国や水道局が進めているとおり「取り替え」が基本です。浄水器は鉛製給水管の取り替えの代わりにはなりませんので、鉛製給水管が残っている場合は、まず水道局や指定の工事店に相談しましょう。

新築やリフォームにあわせて水まわりを見直したい方は、コラム「セントラル浄水器を新築・リフォームで付けるなら?」や、導入の流れもあわせてご覧ください。AQUAJAPANは愛知・三重・岐阜を中心に、全国対応でご相談を受け付けています。

参考情報

以下は2026年10月時点で確認した情報です。

この記事のまとめ

  • 2026年8月、国土交通省が「鉛製給水管の布設替えに関する手引き」の改定に向けた検討を始めました。
  • 鉛製給水管は1980年代後半まで全国で使われ、配水管から水道メーターのまわりまでの部分などに残っていることがあります。
  • 気になるときは、お住まいの水道局に問い合わせると、記録から給水管の材質を調べてもらえる場合があります。
  • 朝一番や長く留守にしたあとの最初の水は、バケツ1杯程度を飲み水以外に。取り替えは助成制度や建て替え・リフォームの機会も確認しましょう。

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